りりくる～LIly LYric cyCLE～

	「陽奈、陽奈～っ！」
	「ん？　どうしたの、彩愛ちゃん」
	「今日は、りりくるVol.1『恋心フレンズ』の紹介をするよ！」
	「え？　う、うん……なんかテンション高いね……」
	「そりゃ、あたしたちがメインになるお話だからね！」
	「わかりやすいね、彩愛ちゃん……」
	「陽奈のかわいいとことか、アピールし放題っ！
	「えっ、えっ……！　ちょ、ちょっと、彩愛ちゃんっ……／／／」
	「陽奈はね、手ぇ握るといつもあったかいし、膝枕の寝心地は抜群だし、抱きついたらなんかいい匂いするし」
	「なんか感想が偏ってるよ……」
	「いつもあたしを見ててくれるし……こんな話に付き合ってくれるくらい、優しいっ」
	「も、もうっ……そういうのじゃなくて……／／／」
	「へへっ♪　普通に紹介するより、この方がいいじゃん」
	「ドラマの内容自体は、まぁ……あたしと陽奈が、ずっといちゃいちゃしてる感じだしさ」
	「その説明、雑すぎない……？」
	「違う？」
	「うぅ……違わないけど……／／／」
	「それにさー、ちょっとケンカっぽいことしちゃったとかさー、知られたくないじゃん」
	「真面目に悩んじゃうとか、あたしのキャラじゃないし！」
	「でも……ちゃんと仲直りして、もっと仲良くなるよ……？」
	「ん～……じゃあいっか！」
	「やっぱり雑だよ……」
	「だってさ、だってさ！　詳しく説明するの、恥ずいじゃん！」
	「彩愛ちゃんだって……たまには、恥ずかしくなっていいと思うよっ」
	「えー！　そんなぁ……」
	「……ふふっ、冗談♪」
	「ほっ……」
	「そんなことより、私はこのキャッチの方が、よっぽど恥ずかしいというか……」
	「ん……？　『女の子同士だから、いいんじゃん』かぁ……あたし、いいこと言うね！」
	「…………」
	「わーっ！　陽奈だからっ！　陽奈だからいいのっ！」
	「……うん／／／」
	「えへへ……／／／」
	「あ、いちゃついてる！　お邪魔だった？」
	「うわっ！」
	「椎名さん……！」
	「ちょっと真衣っ、いきなり出てきてびっくりさせないでよっ」
	「いやほら、ほっとくといつまでも見つめ合ってそうだったから……」
	「い、いいじゃん、別に……／／／」
	「まったく……ちょっと真衣、人の話の邪魔するんじゃないわよ」
	「あれ、お姉ちゃん」
	「２人とも、ごめんなさいね。この子、ちょっとアレだから」
	「い、いえ、大丈夫です……」
	「まさか、真優先輩まで乱入してくるとは……」
	「ていうかお姉ちゃん、アレってなにさ」
	「あら、わざわざぼかしてあげたのに、何か不満？」
	「余計ダメそうな雰囲気になってるんだけど」
	「大差ないわよ」
	「ふーんだ。お姉ちゃんだって、ホントは……」
	「あら、そろそろお終いみたいね」
	「まぁ、私たちのことについて、詳しくは次の休み時間で、ということかしら」
	「……ドヤ顔だよ……」
	「う、うるさいわね……っ／／／」
	「あははっ、なんかよくわかんなくなっちゃったけど、まぁいっか」
	「えっと……というわけでみなさん、また次回も、楽しみにしてて下さいね」
	「てか、『恋心フレンズ』よろしくねっ！」
	「そ、そうだった……！　よろしくお願いしますっ」