りりくる ～LIly LYric cyCLE～

	「ね、お姉ちゃん。あたしたちの自己紹介ボイスが公開されたんだって！」
	「そうね」
	「あれ、知ってた？」
	「当然でしょ」
	「待ち遠しかった？」
	「別に……」
	「えー、せっかくあたしたちの息の合ってるところ、聞いてもらえるのに」
	「そんなの聞かれてどうするのよ……」
	「まぁまぁ、そう言わずにさっ」
	「……あんたはいいわよね、いつも普通にできて」
	「あれ、誉めてくれるの？　珍しいね！」
	「バカでお気楽で、何も考えなくてよさそうねって言ってるのよっ」
	「えぇ～、そんなことないし。ちゃんといつも、お姉ちゃんのこと考えてるよ」
	「……そういうところ、言ってるんだけど……」
	「なになに、もしかして照れちゃってる？」
	「そんなわけないでしょ」
	「あ、化けの皮なら、剥がれる心配しなくてもいいと思うよ。もうあってないようなもんだし」
	「そんな心配してないし……っ」
	「変に猫被らなくてもさ、お姉ちゃんかわいいんだから、大丈夫だよ」
	「大丈夫って、意味わかんないんだけど……」
	「えっと……ちゃんと誉めてるよ？」
	「わかってるわよ……」
	「おっ、誉められ慣れてるって？　さすがだねぇ～」
	「生意気。あんたの素直なところだけは、ちょっとだけ、認めてあげなくもないって思ってたけど……」
	「えっ、あぁ、そうなんだ……なんかちょっと照れるなぁ／／／」
	「ふん……へらへらしてるんじゃないわよ」
	「お姉ちゃんが、恥ずかしいこと言うからでしょ」
	「私の何が恥ずかしいっていうのよっ」
	「そういうところ、ない？」
	「ない」
	「あたしだけに、見せてくれるとか？」
	「そんなこと、言ってないでしょ……」
	「じゃあ、思ってるだけかぁ」
	「うるさい……っ／／／」
	「へへ……／／／」
	「（・∀・）」
	「こら、邪魔しない」
	「えぇっ、まだ何も言ってませんよぅ！」
	「存在がうるさい」
	「（´･ω･`）」
	「それにしても、真衣、やるなぁ……」
	「えっ、えっ、何が……？」
	「いや、なんもしてないって」
	「何かしなさいよ」
	「えぇぇ……」
	「じゃあ最後になっちゃったけど、あたしたちの自己紹介、聞いてみよっか」
	「ふん……仕方ないわね……／／／」