りりくる～LIly LYric cyCLE～

	「ホヒッ！　今からお嬢様をｐｒｐｒできるんですね！」
	「地獄でやれば？」
	「まあ！　地の果てまでも、２人は一緒……♥　ということですね!?」
	「え？　ごめん、わざと聞いてなかった」
	「もぅ、お嬢様ったらぁ、そんなに照れなくてもいいのにぃ～」
	「……うざい」
	「えっと……なんか、話が進まなさそうだね」
	「ある意味その方が、この２人らしいとは思うけど」
	「ほらほら、自分たちのこと、紹介しなくていいの～？」
	「すっ、するわよっ……」
	「りりくるVol.3『もっと、ずっと、ぎゅっと、』は、お嬢様と私がメインのお話ですね☆」
	「あっ、勝手に！」
	「うふふ♪　私、やればできる子なんです！」
	「じゃあいつも普通にしてなさいよ！」
	「内容的には、１人で頑張ろうとするお嬢様を、私が陰に日向に支えつつ、２人で寄り添いあって……みたいな感じですよね！」
	「若干美化されてる気がするけど」
	「あ、くんずほぐれつするんでしたっけ？」
	「全然違う！」
	「なんかアリス、突っ込んでばっかだね」
	「イブが余計なことばっかり言うから、仕方なくよ……」
	「私は、お嬢様に構ってもらえて嬉しいですよ？」
	「もう無視するっ」
	「あはぁ……放置プレイですね、わかります……！」
	「こんな感じで、もう手遅れだし」
	「なるほど……」
	「ところで、この『もっと、ずっと、ぎゅっと、』っていうタイトルは、どういう意味なんでしょう……？」
	「イブの欲望なんじゃないの？」
	「えっ！　出しちゃってもいいんですか？」
	「即刻クビだけど」
	「あぁん、それだけはご勘弁を！」
	「おぉ、さすが主人とメイド……」
	「まぁ、ただのバイトですけどね」
	「そもそも、わたしが直接雇ってるわけじゃないし」
	「つまり……心の奴隷、的な？」
	「メイドどこ行ったのよ」
	「細かいことはいいじゃないですかぁ」
	「もぅ……昔からそうなんだから……」
	「そっか。アリスちゃんと先輩は、幼馴染みなんだっけ」
	「まぁ……そうね、不本意ながら」
	「私は神に感謝してますよ！」
	「もーっ！　イブはちょっと黙っててっ」
	「……気になってたんだけどさ、なんでアリスは、伊吹先輩のこと『イブ』って呼んでんの？」
	「えっ……そ、それは……」
	「うふふっ。あれはまだ子供の頃、幼稚園に入る前ぐらいだったでしょうか……」
	「いっ、言っちゃだめぇ！」
	「お嬢様ったら、『いぶき』ってちゃんと言えなくて、仕方なく『いぶ』って呼んでるうちに、それが定着しちゃったんです☆」
	「うぅぅっ……イブのばかぁ……／／／」
	「お嬢様と私の間だけで呼び合える名前……私は、すごく嬉しいですよ。ね、あーちゃん♪」
	「んぅぅ……『あーちゃん』は恥ずかしいから、禁止……／／／」
	「じゃあ、『イブ』は……？」
	「呼ぶっ。やめてなんて、あげないんだからっ……／／／」
	「ふふっ……は～い♪」
	「……やっぱ仲いいんじゃん」
	「……なんていうか、見てる方が照れちゃうね」
	「うぅ……っ」
	「ちなみにお姉ちゃんはこの通り、最初からずっと胸焼け状態」
	「真優先輩いたの!?」
	「うふふ……これからも、もっともっと、お嬢様のかわいさをお伝えしていきますよ！」
	「ふん……／／／」
	「それではみなさん、りりくるVol.3『もっと、ずっと、ぎゅっと、』をよろしくお願いしますね。またお会いしましょう～♪」
	「じ、次回も、お楽しみに……／／／」